Twitter Japanは、2018年3月15日に、ユーザーのアカウントを凍結した場合に「どのツイートがどのルールに違反したか」をメールで具体的に連絡すると発表しました。
Twitterのアカウント凍結については、これまでも「なぜアカウントが凍結されたのか理由がわからない」、「きちんとルールを守って使っていたのにいきなり凍結されたので理由を知りたい」など、多くのユーザーから不満の声が上がっていました。
今回の発表は、こういった声に応える形になっています。
この記事では、Twitter Japanが発表した詳細と、アカウントが凍結される理由について詳しく解説します。
アカウント凍結の理由をメールで確認することが可能に
これまでは、Twitterのアカウントが凍結されても、どういった理由で凍結されたのかについては個別に確認することはできませんでした。
しかし、今回の発表でどういった理由でアカウントが凍結されたのか?どのツイートに問題があるのか?について個別にメールで確認することができるようになりました。
Twitterルールに違反したことでアカウントが凍結になった場合、どのツイートがどのルールに違反しているのかを、メールにて、より具体的にご連絡するようにいたします。なお、メールには異議申立てを行われる際のリンクもご案内しています。 pic.twitter.com/GEmc7iiuKL
— Twitter Japan (@TwitterJP) 2018年3月14日
メールには、異議申立てを行える際のリンクも貼ってあるとのことです。
ただし、Twitterは日本国内だけでも数千万単位のユーザーを抱えていることを考慮すると、問題のあるツイートの削除や異議申立てなどを行い、凍結解除までは時間がある程度かかることは今後も変わらないかと思います。
やはりアカウントが凍結されないように、前もってアカウントが凍結される理由をきちんと把握しておくべきですね。
アカウントが凍結される理由は?
Twitterのアカウントが凍結される理由については、Twitterの公式ページで公開されています。
内容はめちゃくちゃ長いので、簡潔にまとめると以下の通り。
- 特定の人物を標的とした嫌がらせや、嫌がらせを助長する行為は禁止。
- 嫌がらせ、威圧、他者の発言に対する攻撃的な行為も禁止。
- 本人の同意を得ずに撮影または配布された、私的な画像や動画を投稿したり共有したりすることは禁止。
- 人種、民族、出身地、性的指向、性別、性同一性、信仰している宗教、年齢、障碍、深刻な疾患を理由とした他者への暴力行為、脅迫、嫌がらせの助長は禁止。
- ユーザー名、表示名、自己紹介などのプロフィール情報を利用した、他者への攻撃的な行為や脅迫も禁止。
- アカウントのプロフィール情報に脅迫行為、複数の中傷、悪口、人種や性差別的発言のほか、恐怖を与えたり、他者の尊厳を低下させたりする内容が含まれている場合、そのアカウントは永久凍結。
- 暴力行為を働くという脅迫や、個人または特定の集団に向けた身体への重大な危険、死亡、病気を望む行為は、Twitterポリシーの違反。
- 暴力や暴力行為の実行者を賛美する特定のタイプのコンテンツは禁止。
- 暴力行為を助長する形で賞賛したり、法的または社会的に保護されるべき集団に属していることを理由とした暴力を賞賛したりしているコンテンツも禁止。
- Twitterは、攻撃的なツイートの削除を要請するが、違反を繰り返した場合、アカウントが永久凍結。
- 一般人に対する暴力の行使や助長により目的達成を目指す組織に加入することは禁止。(反社会的な組織の人間がTwitterを悪用することを防止するため)
- スパム行為を目的としてTwitterのサービスを利用することは禁止。(Twitterにおけるスパム行為とは、ウェブサイトへのアクセスを増やしたり、無関係なアカウント、商品、サービス、イニシアティブなどに注目を集めたりするために、TwitterやTwitter利用者の快適性を操作したり損なったりすることを目的とした大量または過剰な行動のこと)
- 自殺や自傷行為の助長や扇動は禁止。(これは過去にも大きな事件がありましたね。これはどんな理由があっても絶対やってはダメなやつです)
- 写実的な暴力描写、成年向けコンテンツ、ヘイト表現を伴う画像、人の死、重篤な外傷、暴力、、人種、宗教、障碍、性的指向、民族/出身地を理由に他者に対して敵意や悪意を増幅させることを目的とするロゴ、シンボル、ヘイト表現を伴う画像などは、プロフィール画像やヘッダーに使うことはできない。
- 混同や誤解を招く形で他者を名乗ることはアカウントが永久凍結。
- 金融講座の詳細、未公開の住所、社会保障またはその他の国民ID番号などの個人情報を開示するツイートは禁止。(公開された情報がハラスメント行為やハラスメントの教唆を目的として共有されている場合、嫌がらせ行為に関するポリシーに沿って強制的対応が行われる)
これでもかなり簡潔にまとめましたが、かなり多岐にわたります。
まあ、内容は多岐にわたるとは言え、ほとんどが社会的には、ごく当たり前のことばかりです。
ツイートする際は、最低限のマナーと常識を持ってツイートしましょう。
「嫌がらせ通報」によるアカウント凍結はどうなるのか?
いじめやいたずらの手段として、複数のアカウントから通報されてしまい、アカウントが凍結された場合はどうなるのか?
今回の発表では、その点については特に変更というか、新しい対策は無いようです。
できれば、「嫌がらせ通報」に対する対策についても対応してほしいところですね。