この記事では、スマホでネットを見ていて、いきなり「お使いのブラウザが重く(4)ウイルスによって破損しています!」と偽の警告が表示された場合の対処法について詳しく解説します。
スマホでネットを見ていると、いきなり「お使いのブラウザが重く(4)ウイルスによって破損しています!」という警告が表示される
スマホでネットを見ていると、いきなり「お使いのブラウザが重く(4)ウイルスによって破損しています!」という警告が画面全体に表示されました。
警告が表示されると同時にスマホが振動し、ブー!ブー!ブー!という警告音?が数秒程度鳴り続けました。(結構大きな音だったのでびっくりしました・・・)

「お使いのブラウザが重く(4)ウイルスによって破損しています!」と表示されていたので、スマホがウイルスに感染してしまったのか?と思い、スマホに入れてあるセキュリティアプリで確認してみました。

セキュリティアプリで確認してみたところ、スマホがウイルス感染している気配は全くありません。
スマホの動作を確認しても特に問題ありませんでした。
警告の内容を詳しく見てみる
「お使いのブラウザが重く(4)ウイルスによって破損しています!」と警告されているのにも関わらず、スマホがウイルス感染している気配が全くありません。
これはどういうことなんだろうか?と思い、警告の内容を詳しく見てみることにします。

警告の前半部分については、
「私たちはあなたがため、最近のアダルトサイトから(4)有害なウイルスの28、1パーセント破損していることを検出します。それはあなたの携帯電話のSIMカードが破損しますとなります破損している連絡先、写真、データ、アプリケーションなど」
とかなり滅茶苦茶な日本語の文章で警告文らしいものが書かれています。
まるで質の悪い翻訳アプリを使い、そのままコピペしたみたいな感じです。
問題なのは警告の後半部分で、
「あなたは今、ウイルスを削除しない場合、それはあなたのに重大な損傷を与える可能性があります。お使いの携帯電話を修復する指示に従ってください。」
「段1:ボタンをタップして、Googleのプレイからアップデートをインストールします(無料)!」
「段2:アプリを開いて、お使いの携帯電話を修復します。」
と相変わらず滅茶苦茶な日本語ですが、特定のアプリをインストールしてウイルスを駆除するように指示してきます。
ここまで読むと、どうやら特定のアプリをダウンロードさせるための偽の警告だとわかります。
ブラウザを閉じない限り、セキュリティアプリのダウンロードページへ誘導される
この偽の警告は非常に悪質で、ブラウザバックしようとしてもポップアップが表示されて、元のページに戻れないようになっています。
ブラウザの画面を閉じない限り、「今修復」というボタンをタップするしか動かせないため、偽の警告が指示しているセキュリティアプリのダウンロードページへ誘導されることになります。

こちらが、「今修復」というボタンをタップすると誘導されるセキュリティアプリ?「Super Browser-Private&Secure」。
発行元になっている「Bravo me」については、検索してみても会社の公式サイトすら見当たりません。(いくらなんでもセキュリティアプリを制作している会社が、公式サイトすらないというのはどうかと思いますが・・・)
セキュリティアプリでは全く聞いたことのないアプリ名と会社名であり、悪質な偽の警告を使って誘導しているため、絶対にダウンロードしないようにしてください。
悪質な偽の警告に対する対策は?
ウイルスに感染したとユーザーの恐怖心を煽り、特定のアプリをダウンロードさせようとする偽の警告ですが、対策はシンプルです。
スマホでネットを見ていて、いきなり偽の警告が表示されたときは、ブラウザの画面を閉じてください。
ブラウザの画面を閉じるだけで大丈夫です。
ブラウザを開いたままだと、ブラウザバックもできず、偽の警告が指示するアプリのダウンロードページへ誘導されるようになっているので、さっさとブラウザの画面を閉じてしまいましょう。
また繰り返しになりますが、誘導されたセキュリティアプリは絶対にダウンロードしないでください。
誤ってダウンロードしてしまったという場合は、必ずアンインストール(削除)してください。
無料のアプリとなっていますが、広告が付いており、悪質な発行元の収益源になってしまいます。
そのあたりの仕組みについては、こちらの記事を参考にしてください。
普通のサイトを見ていても偽の警告が表示されるようになってきている
かつては偽の警告が表示されるのは、成人向けなどの特定のウェブサイトを見ていたときに限られていました。
しかし、最近では普通のサイトを見ていても、偽の警告が表示されるようになっています。
どうやら、スマホ向けの広告の中に偽の警告が表示される詐欺広告が紛れてきているようです。(ネットでは個人でもお金さえ払えば広告を出すことが可能です。広告会社も膨大な数の広告主をチェックするのはかなり難しいかと思います)
今後は、普通のサイトを見ているときでも、偽の警告が表示される可能性が高くなりそうです。
偽の警告については、ブラウザの画面を閉じるだけで済むので、焦らずに対応してください。
本当にウィルスに感染してしまったんじゃないかと心配な人は、信頼できるセキュリティアプリをスマホにインストールしておき、確認するようにしておいてください。
関連記事
ガジェットをこよなく愛するフリーランスのエンジニア。できるだけわかりやすく、かんたんに解説するようにしています。