「他の端末で、LINEにログインしたことを通知するメッセージです」と通知された場合の対処法




この記事では、まったく身に覚えがないにもかかわらず、LINEの公式アカウントから「他の端末で、LINEにログインしたことを通知するメッセージです」と通知された場合の対処法についてくわしく解説します。

LINEの公式アカウントから「他の端末で、LINEにログインしたことを通知するメッセージです」と通知されたら?

LINE不正アクセス2

LINEの公式アカウントから全く身に覚えがないのに「他の端末で、LINEにログインしたことを通知するメッセージです」と通知された場合は、注意してください。

あなたが使っている端末以外の他の端末で、誰かがあなたのLINEアカウントにログインしようとしていることを意味しています。

誰かが、あなたの使っているLINEアカウントに不正にアクセスしようと試みた可能性があるということです。

まずは現状を確認する

まずは、LINEの公式アカウントの通知内容をきちんと確認しましょう。

通知内容は、

「他の端末で、LINEにログインしたことを通知するメッセージです。お客さま自身がLINEにログインを行った場合は問題ありませんので、このメッセージを無視して下さい。心当たりがない場合は、第三者が不正にログインを試みた可能性があります。LINEを使用できなくなった場合、ログインをしなおし、早急にパスワードの変更を行ってください。」

となっています。

要約すると、「あなたに心当たりがない場合は、第三者が不正ログインを試みた可能性があるので、早急にパスワードを変更してください」ということです。

すでに不正アクセスされているのか?

あなたが自分のLINEアカウントにアクセスして、LINEの公式アカウントからの通知メッセージを見ている時点では、まだ第三者にLINEアカウントが不正アクセスされたわけではありません。

他の端末からLINEアカウントにアクセスする場合は、2段階の認証をクリアする必要があります。

メールアドレスとパスワードを正しく入力する1段階目、アカウントの引き継ぎを行う2段階目です。

試しに他のスマホから、メールアドレスとパスワードを正しく入力してみたところ、LINEの公式アカウントから「他の端末で、LINEにログインしたことを通知するメッセージです」という通知メッセージが届きました。

これはLINEの公式アカウントから通知メッセージが来た時点で、メールアドレスとパスワードを正しく入力する1段階目の認証が突破されたことを意味しています。

ちなみにLINEは複数のスマホから同時に使うことはできません。

例えば、スマホを機種変更して電話番号が変わる場合は、古いほうのスマホで引き継ぎ操作を許可しておくステップを行わないと、新しいスマホでLINEの引き継ぎができなくなっています。(2016年2月からLINEのセキュリティが強化され、PINコード認証が廃止されました。代わりに、電話番号の異なるスマホにLINEアカウントを引き継ぐ場合は、あらかじめ古いスマホから引き継ぎ操作を許可しておかないと、新しいスマホでLINEアカウントを引き継ぐことが不可能になりました)

あなたがLINEアカウントにログインできているということは、1段階目の認証は突破されましたが、2段階目の認証はまだ破られていないということです。

2016年2月に行われたLINEのセキュリティ強化で、電話番号の異なるスマホへのLINEアカウント引き継ぎは、必ず古いほうのスマホであらかじめ引き継ぎ操作を許可しておくか、認証コードを受け取っておいて、新しいほうのスマホに入力しなければならないようになりました。

2段階目の認証は、非常に強力なセキュリティで守られていることになります。

たとえメールアドレスやパスワードが第三者に知られてしまっても、あなたのスマホから引き継ぎ操作を許可したり、認証コードを受け取っておかないと、2段階目の認証は突破できないようになっています。

強力な2段階目の認証があれば大丈夫?

LINEには、強力な2段階目の認証があることはすでに述べた通りです。

しかし、1段階目の認証が破られたということは、第三者に何らかの形で、あなたのLINEアカウントのメールアドレスとパスワードが知られているということです。

どんなに強力なセキュリティでも、世の中に100%はありません。

安全のために、パスワードはすぐに変更しておきましょう。

できれば念のため、PC版のLINE、iPad版のLINE、LINEの各種Webサービスへのログイン許可もオフにしておくことをおすすめします。

LINEのパスワードを変更する方法

まずはLINEアプリを起動し、「設定」→「アカウント」→「パスワード変更」とタップします。

LINE不正アクセス3

「パスワード変更」画面が表示されるので、ここでパスワードを変更できます。

注意したいのが、LINEは乗っ取り被害に遭いやすいこと。

使いまわしのパスワードでなく、LINE独自のパスワードを設定しておくことをおすすめします。

LINEで使っているメールアドレスとパスワードが見破られた場合、他に同じメールアドレスとパスワードを使いまわしているサービスを乗っ取られてしまう可能性もあるからです。

例えば、通販サイトのアマゾンで同じメールアドレスとパスワードを使っていた場合に、勝手にログインされ、多額の買い物をされてしまうなどの被害に遭ってしまうかもしれません。

パスワードの使いまわしには十分注意して、なるべく異なるパスワードを使うようにしましょう。

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パスワードの変更がきちんと完了すると、LINEの公式アカウントから「パスワードが変更されました。」と通知されます。

他の端末からのログイン許可をオフにする方法

念のため、PC版のLINE、iPad版のLINE、LINEの各種Webサービスへのログイン許可もオフにしておきましょう。

ログイン許可をオフにするには、「設定」→「アカウント」とタップします。

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「アカウント」画面が表示されるので、「ログイン許可」をオフにします。

「レ点」が外れていればOKです。

面倒でも、パソコンやiPadからLINEを使いたい場合は、このログイン許可をオンにして、使い終わったらまたオフにしておきましょう。

メールアドレスとパスワードの使いまわしに注意!!

LINEアカウントで使っているメールアドレスとパスワードの組み合わせを、他のウェブサービスで使っていた場合も要注意です。

LINEアカウントの1段目の認証が破られたということは、第三者にあなたがLINEで使っているメールアドレスとパスワードが知られてしまったといことです。

他のウェブサービスに、知られてしまったメールアドレスとパスワードを使ってログインを試される可能性があります。

LINEと同じメールアドレスやパスワードを他のウェブサービスで使いまわしている場合は、すぐに変更しておきましょう。

自分だけは大丈夫という考え方は危険

LINEは強力な2段階認証だから大丈夫、メールアドレスやパスワードを使いまわしているが今まで被害に遭ったことがないから大丈夫だなど、自分だけは大丈夫という安易な考え方は危険です。

危ないと感じたらすぐにパスワードを変更する、メールアドレスやパスワードの使いまわしはやめるなど、必ず万全の予防策を採るようにしましょう。

どんなにセキュリティが強化されても、世の中に100%大丈夫というものはありません。

ちなみにLINEアカウントの乗っ取りの被害は減少していますが、まだまだニュースなどで散見されます。

LINEアカウントが乗っ取られると、自分のアカウントを詐欺トークに使われてしまうなど、自分だけでなく、家族や知り合いにまで2次被害が広がってしまう恐れがあります。

セキュリティについては、常に細心の注意を払っておくべきです。

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参考

 

この記事を書いた人
筑波 遼(つくば りょう)

ガジェットをこよなく愛するフリーランスのエンジニア。できるだけわかりやすく、かんたんに解説するようにしています。

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筑波 遼(つくば りょう)
当ブログ(かんたんブログ)の運営者でAndroidスマホの愛好家。2015年からAndroidスマホを使っており、お気に入りはGooglePixelシリーズ。Androidスマホの使い方に困っている人のため、何とか役に立ちたいと記事を書いています。著書『Twitterの次のSNS 「Mastodon」入門』が工学社から発売中。