2017年6月から、フリマアプリを運営しているメルカリが購入代金を翌月にまとめて支払える「メルカリ月イチ払い」の試験運用を開始しました。
過去の利用実績などを元に抽出された一部のユーザーから試験運用を開始し、順次利用層を拡大していくとのことです。
この記事では、「メルカリ月イチ払い」が具体的にどんなサービスなのか?利用者にどんなメリットがあるのか?についてくわしく解説します。
もくじ
「メルカリ月イチ払い」って、どんなサービス?
メルカリで商品を購入する際の支払い方法を「メルカリ月イチ払い」にすると、支払い期限を翌月まで延ばすことができます。

具体的には、購入した代金を翌月にまとめて、コンビニ払い、銀行ATMからの支払い、メルカリ上にある売上金で支払うことができるようになりました。

翌月にまとめて支払いとなっていますが、厳密な支払い期限は翌月の1日~末日まで。
「メルカリ月イチ払い」のメリットは?

「メルカリ月イチ払い」には2つの大きなメリットがあります。
- 支払い期限が翌月末までとなったことで、手元にお金が無いユーザーでも、メルカリで買い物をすることが可能。
- 今までコンビニ払いで購入代金を支払っていたユーザーは、買い物をするたびにコンビニまで行く必要がありましたが、今後は翌月に一度コンビニに行けば済むようになる。
手元にお金が無くても買い物ができる点と、コンビニへ何度も行かずに済む利便性の2点ですが、やはり前者の資金なしで買い物ができることが最大のメリットかと思います。
これについては、人気ファッション通販サイト「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」が2016年11月に開始したサービス「ツケ払い」に近いサービスなのかな?と感じます。(ZOZOTOWNのツケ払いは、支払い期限を購入してから2か月先まで延ばすことが可能)
クレジットカード決済、携帯キャリアの支払いのユーザーにはメリットはない?
クレジットカード決済、携帯キャリアの支払い(dケータイ払いプラス、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払い)で支払いを行っているユーザーには、支払いを先延ばしたり、利便性を向上させるようなメリットは特にありません。
商品を出品している場合は、「メルカリ月イチ払い」を利用するユーザーが多くなり、ある程度購買意欲が上がること=商品が売れやすくなるが期待できることくらいでしょうか。
「メルカリ月イチ払い」のデメリットは?
手元のお金が無くても商品が購入できる、コンビニに何度も行く手間が省けるなどのメリットがある反面、「メルカリ月イチ払い」にはデメリットもあります。
「メルカリ月イチ払い」を利用するごとに手数料が100円かかるようになっていて、購入者が何度も利用した場合は余計な出費が増えるようになっています。
未成年によるZOZOTOWNのツケ払い滞納のような問題が起きる可能性は?
過去にニュースなどで、一部の未成年がZOZOTOWNのツケ払いを利用して、支払い能力を超える買い物をしてしまい、ツケ払いが滞納される問題が報じられました。
企業としても販売代金が回収できない、ユーザーも代金を支払うことができないと双方のとって非常に困難な問題です。
この点を意識したのか、メルカリでは、「メルカリ月イチ払い」の利用限度額の上限を2万円と他のサービスに比べてやや低く設定しています。(ZOZOTOWNのツケ払いは、利用限度額の上限が5万4000円)

メルカリとしては、やや低めの利用限度額の上限を設けることで、ユーザーが支払い能力を超えて買い物をしてしまわないように対策すると同時に、企業としても高額な代金の未回収を防ぐことができます。
ちなみにメルカリは、利用限度額の上限については、今後変更する可能性を示唆しています。
もし今後、「メルカリ月イチ払い」を滞納するユーザーが多く見られるようになれば、利用限度額の上限の引き下げ、問題がないようであれば、ある程度の利用限度額の上限の引き上げが検討されるかもしれません。
期限を過ぎても支払いをしないとどうなる?
支払い期限を過ぎても購入代金を支払わない、支払いを忘れているユーザーに対しては、メルカリのアプリからプッシュ通知やSMSで支払いの督促がなされます。
それでも支払いが行われない場合は、支払いが完了するまでメルカリで買い物ができない状態になり、電話での督促が行わるようです。

電話での督促にも応じない場合は、未払い商品代金や手数料の回収を第三者に委託され、年率14、6%の遅延損害金を請求される可能性もあるようです。
くれぐれも支払い能力を超えた買い物をしないよう注意してください。
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