だれでも簡単に売買を楽しめるということで、フリマアプリが人気です。
そのフリマアプリの中でも、メルカリがダントツのユーザー数を誇っています。
ユーザー数が多ければ、
- 商品を売りたい人は買い手を見つけやすい。
- 商品を買いたい人は豊富な出品数の中から商品を選べる。
などの好循環が生まれやすいため、ますますメルカリのユーザー数は伸びています。
しかしながら多くのユーザーが集まるようになったメルカリですが、その分様々なトラブルも多くなってきています。
これからメルカリを利用しようと考えている人やメルカリ初心者の人には少し不安な話ですね。
この記事ではそんな不安を解消すべく、メルカリでよくあるトラブルとその対処法について詳しく解説します。
購入者側によくあるトラブル

購入した商品が届かない
メルカリで商品を購入したのに、いくら待っても商品が送られてこない。
これについては、次の5つのパターンが考えられます。
- 出品者が発送するのを忘れているか、何らかの原因で遅れている。
- すでに自分の留守中に配送業者が配達に来たが、ポストの中に入っている不在通知に気がついていない。
- まだ配送業者が配達中である。
- 出品者に伝えた住所が間違っていたので、配送業者がきちんと配達できない。
- 郵便事故が起こり、商品が行方不明になっている。
いくら待っても商品が届かない場合は、出品者にきちんと発送済みなのか、連絡をとってみましょう。
発送するのを忘れていたり、何らかの理由で発送するのが遅れている場合は、できるだけ早く発送するように伝えましょう。
出品者がすでに商品を発送済みだった場合は、追跡番号を教えてもらいましょう。
定形郵便や定形外郵便などの普通郵便以外の書留や小包には、追跡番号がついています。
追跡番号から、パソコンやスマホで配達状況を確認することができます。
配達状況を確認してみて、配送業者があなたの不在時に配達に来ていた場合は、不在通知をポストに投函しているはずです。
きちんとポストの中を確認してみましょう。
ポストの中に不在通知があった場合は、不在通知に記載してある電話番号に連絡して再配達してもらいましょう。
配達状況を見て、まだ配達の途中だった場合は、待ちましょう。
ただし、いつまで経っても配達されない場合は、配送業者に連絡してみましょう。
出品者に伝えた住所が間違っていたり、出品者が住所を書き間違えた可能性があります。
住所が間違っていて配達できず、配送業者がすでに出品者に返送してしまった場合は、出品者に再度正しい住所に発送してもらうしかありません。
この場合は、出品者に伝えた住所が間違っていたときは購入者、出品者が住所を書き間違えたときは出品者が再発送の料金を負担するべきだと思いますが、きちんと出品者と購入者で話し合ったほうが良さそうです。
最悪なのが郵便事故です。
- 配送業者が、配送中に商品を紛失してまった。
- 配送業者が、誤配(間違った住所に配達してしまうこと)してしまった。
こうなると、ほとんどの場合、商品は見つかりません。(親切な人が、誤配された商品に気がつき、配送会社に連絡してくれる場合などもありますが)
郵便事故で商品が紛失された場合は、配送会社にきちんと調べてもらい、どうしても見つからない場合は、補償という形になります。
注意したいのが、日本郵政の定形郵便や定形外郵便などの普通郵便。
郵便法第50条によって、普通郵便は破損や紛失があっても補償の対象外となっています。
いくら郵便局に文句を言っても、補償はされません。
普通郵便については、今時追跡番号すらつかない、配達スピードが非常に遅いなどの点も考慮して、あらかじめ使わないようにしたほうがいいかもしれません。
出品者がいつまで経っても商品を発送しない
いつまで経っても商品が届かず、「商品が届かないのですが?」とメッセージを送ってみても全く反応がない。
これは出品者が完全に忘れている、放置したままの状態です。
発送までの日数を過ぎても商品が発送されない場合は、購入者は取引をキャンセルすることができます。
メルカリ事務局に依頼して、取引自体をキャンセルしてもらいましょう。
注意点として、発送までの日数が過ぎれば自動的に取引がキャンセルになるわけではありません。
必ず、メルカリ事務局に取引キャンセルの依頼をしましょう。
送料込みで購入したのに着払いで届いた
送料込みで購入したにもかかわらず、商品が着払い(受取人が送料を支払う制度)で届いた場合は、受取拒否をしましょう。
送料込みで商品を売ったにもかかわらず、着払いで商品を送るのは、非常に悪質なケースです。
購入者は、送料を2回払わされるのと同じことになります。
配送業者の方に、受取拒否することを伝えると、商品は差出人に返送されます。
きちんと出品者と取引メッセージで、なぜ着払いで送ったのか話し合ってみてください。
きちんと正しい方法で再送してもらうようにすべきです。
対応が悪いようであれば、メルカリ事務局に相談してみましょう。
家族が料金を払って、着払いの商品を受け取ってしまった場合は、受取評価をしないでください。
受取評価をしてしまうと、メルカリが一時的に預かっている購入代金が、出品者に支払われてしまいます。
受取評価をせず、出品者に着払い料金分の返金するよう取引メッセージで相談しましょう。
対応が悪いようであれば、やはりメルカリ事務局に相談してみましょう。
説明文と異なる商品や粗悪品が届いた
以下のように、メルカリでの写真や説明文と異なる商品、どう見ても使えない粗悪品が届く場合もあります。
- Mサイズの服と表記されていたのに、Lサイズの服が送られてきた。
- 中古品ですがきちんと動く腕時計と表記されていたのに、届いたのは壊れて動かない腕時計だった。
- メルカリに載せられていた写真では綺麗なバックだったが、写真に写っていなかった裏側は破れていてバックとしては使えない代物だった。
お金を払って、こんな商品が届いても困りますよね。
明らかにメルカリでの写真や説明文と異なる商品、どう見ても使えない粗悪品が届いた場合は受取評価をせずに、出品者に返金するよう取引メッセージで相談しましょう。
対応が悪いようであれば、この場合もメルカリ事務局に相談してみましょう。
偽ブランド品が届いた
これは明らかにアウトですね。
メルカリで載せられていた写真が本物のブランド品で、送られてきた品が偽のブランド品だった場合など、非常に悪質なパターンもあります。
メルカリ事務局に偽のブランド品であることを通報しましょう。
出品者には、きちんと偽ブランド品であることを説明し、返金するように請求しましょう。
出品者がごねるようであれば、メルカリ事務局だけでなく、ブランドの会社にも通報するようにしてください。
また、たとえフリマアプリであっても、ブランド品と偽って販売するのは違法です。
偽ブランド品の被害に遭ったことを警察に相談しましょう。
すでにメルカリで偽ブランド品を販売していたユーザーが逮捕される事例も出ています。
高いお金を払った挙句、泣き寝入りする必要はありません。
即購入禁止や購入前コメント必須などの独自ルールを押しつけられる
メルカリで購入したい商品を見つけても、商品の説明欄に「即購入禁止」「購入前コメント必須」などの独自ルールを記載しているユーザーが見受けられます。
メルカリはフリマアプリなので、出品されている商品をそのまますぐに購入できます。
購入する前に、コメントする必要は特にありません。
メルカリ事務局も、即購入禁止や購入前コメント必須などの独自ルールを禁止する立場を取っています。(メルカリのよくある質問では、ユーザーの独自ルールを明確に否定しています)
しかしながら、即購入禁止や購入前コメント必須などの独自ルールを購入者に押しつけてくるユーザーがまだまだ存在します。
これらのユーザーは、購入する前にコメントを書き込み、了承を得てから購入することを購入者に強要していることになります。
売り主が認めた者にしか、購入を許さないという考え方のようです。
購入してみたものの、事前にコメントで了承を取らなかったから、あなたには売らないといったケースもあり、よほど欲しいものでもない限り、これらのユーザーからの購入は避けたほうが良さそうです。
最悪なのが、商品の説明欄には即購入禁止や購入前コメント必須などの独自ルールが書いてなかったにもかかわらず、プロフィール欄にこれらの独自ルールを書いているユーザーもいることです。
商品を購入したものの、プロフィール欄に即購入禁止と書いてあったことを理由に、商品を売ることを拒否するユーザーもいます。
これらの独自ルールを押しつけてくるユーザーを避けるためには、商品の説明だけでなく、出品者のプロフィールも確認しておきましょう。
購入代金を支払った後から一方的にキャンセルされる
きちんと購入代金を支払った後から、出品者からいきなり取引をキャンセルされる・・・
普通に考えると、なぜ今更?と疑問に思うかもしれませんが、他のフリマアプリで同じ商品を出品している人が結構多くいます。
大量の商品を複数のフリマアプリで同時出品している出品者などが、すでに他のフリマアプリで売れた出品の消し忘れが原因のようです。
納得しがたい話ですが、こういう場合は取引のキャンセルに応じるしかないようです。
こういったいい加減なユーザーを避けるには、ユーザーの評価一覧をあらかじめ確認しておくくらいしか対策はないかもしれません。
一方的なキャンセルは、双方が納得すれば購入代金はきちんと帰ってくるので、運が悪かったとあきらめるしかなさそうです。
出品者側によくあるトラブル

購入されたのに、入金されない
商品が購入されたのに、いつまで経っても購入代金が支払われない・・・
これについては、出品者側はどうしようもないですね。
支払い期日が過ぎても購入代金が支払われない場合は、取引をキャンセルすることができます。
発送した商品が届かない
きちんと発送したにもかかわらず、商品が届かない場合は、配送が遅れているか、郵便事故のどちらかの可能性が高いです。
購入者側のトラブルでも書きましたが、このトラブルは追跡番号のついた書留や小包などを使うことで避けることができます。
日本郵政の書留や各配送会社の小包は追跡番号がついており、パソコンやスマホで配達状況を確認することができます。
配達状況がわかれば、すでに家族が受け取っていたなどの購入者の勘違い、配達状況の遅れなどが判明します。
ずっと配送中のままだったり、すでに配達済みとなっているのに、明らかに購入者が受け取っていない場合は、配送途中での紛失や誤配(誤って違う住所に配達してしまうこと)など郵便事故の可能性が高いです。
郵便事故で配送会社が調査しても商品が見つからない場合は、配送会社と購入者との間での賠償問題となります。
基本的に、このトラブルは追跡番号のついている配送手段を選べば避けられます。
きちんと配達状況を確認できる配送手段を使うようにしてください。
取引が終わったのに受取評価してくれない
購入者が購入代金を支払ってくれても、受取評価をしてくれないと売上金は入りません。
購入者に何か不満があるなどの場合であれば、対応の仕様もあるのですが、いくら取引メッセージを送っても連絡が取れない場合もあります。(購入者が購入代金を支払い、商品を受け取って取引が終了したと勘違いしている、もしくは受取評価を忘れている可能性などがあります)
取引メッセージを何度か送っても反応がない、いつまで経っても受取評価してもらえない場合は、メルカリ事務局に連絡しましょう。
特に問題がなければ、メルカリ事務局の判断で自動的に受取評価され、売上金が入ってきます。
現金やSuicaなど交通系電子マネーの出品は削除される
メルカリでは、現金や高額の資金がチャージされたSuicaなどの交通系電子マネーの出品は、クレジットカードの現金化が目的と判断され、削除の対象となります。
クレジットカード会社は換金目的での使用を禁止しており、メルカリも現金やSuicaなどの交通系電子マネーの出品自体を禁止しています。(ただし、コレクション性の高い古銭などはOK)
現金やSuicaなどの交通系電子マネー以外でも、クレジットカードの現金化と見なされるものは削除の対象になる可能性が高くなります。
また、領収書の出品も削除の対象となります。
これは、個人事業主が領収書を使い、経費を計上して所得税の控除を受ける仕組みを悪用し、脱税を図る目的で使われる恐れがあるためです。
出品者が、法律で禁止されているわけではない、別に悪いことに使うつもりはないという場合であっても、クレジットカードの現金化や脱税に使われる可能性のある出品は、メルカリ事務局の判断で削除される可能性があるので、注意してください。
その他のトラブル

招待コードをめぐるトラブル
メルカリでは会員登録する際に、招待コードを入力すると、紹介した方と紹介された方両方に300ポイント(メルカリ内で1ポイント=1円として使えるため、実質300円分)がプレゼントされます。
この紹介コードを使ったトラブルも散見されます。
よくあるのが、SNSなどで「紹介コードを使ってメルカリに会員登録してくれたら、〇〇をプレゼントします」「紹介コードを使ってメルカリに会員登録してくれたら、無料企画の当選確率を上げます」などの謳い文句。
紹介コードを使って、メルカリに会員登録してみたら音信不通になるパターンが多いようです。
そもそも論として、メルカリ自体がこういった特定の条件と引き換えにメルカリへの登録を促す行為を禁止しています。
こういった謳い文句を見たら、メルカリに通報しましょう。
取り置きに関するトラブル
メルカリで出品されている商品の中には、〇〇様専用と書かれ、取り置きされているものがあります。
いわゆる独自ルールであり、メルカリ事務局は禁止の立場を取っています。
この独自ルールについては、
- 出品者からすれば、取り置きを頼まれたので○○様専用として待っていたのに、取り置きを依頼した購入予定者が音信不通になってしまった。
- 購入者からすれば、メルカリのルールに則って購入したが、横取り扱いされ、一方的に取引を拒否されてしまった。
など出品者と購入者、双方とも多くのトラブルの元になっています。
基本的に、全てのユーザーに対して商品を販売できるのに、わざわざ特定のユーザーにのみ販売を限定しても出品者に何のメリットもありません。
出品者からすれば、この独自ルールを使うメリットがないうえに、メルカリ事務局が禁止している行為です。
取り置きについては、頼まれても断るようにするべきです。
購入者も、トラブルに巻き込まれたくなければ、この独自ルールを採用している出品者との取引は避けるべきでしょう。
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