スマホでネットを閲覧していると、いきなり「ウイルスに感染しました」「ウイルスが検出されました」などの偽の警告が表示されることが多くなっています。
この記事では、なぜウイルス感染の偽警告が増加しているのかについて詳しく解説します。
ウイルス感染を装う偽の警告とは?
スマホでネットを閲覧していると、いきなりウイルス感染を装った偽の警告が画面全体に表示されることがあります。

上記のように、まるでスマホがウイルス感染したように装うパターンが定番となっています。
このブログでも取り上げてきましたが、ウイルス感染したように装う偽の警告が非常に多くなってきています。
スマホを振動さえたり、音を鳴らさせるなど、かなり手の込んだものもあり、手口が悪質になってきている点も厄介です。
ウイルス感染を装う偽の警告の目的は?
ウイルス感染を装う偽の警告の目的はシンプルです。
スマホをウイルス感染させたように見せかけてユーザーの恐怖心を煽り、特定のセキュリティアプリをダウンロードさせようとします。

ウイルス感染を装う偽の警告文を読んでみると、これも定番なんですが、ウイルスを除去するためにセキュリティアプリをダウンロードするページへ誘導されます。

誘導されるセキュリティアプリは、ほとんどが無料ですが広告が表示されるタイプになっています。
上記のように累計ダウンロードが100万を超えているアプリも少なくなく、中には数千万を超えるアプリもあります。
悪質なアプリの発行元からすれば、莫大な広告料を稼げる仕組みになっています。
なぜ取り締まれないどころか、偽の警告が増加しているのか?
フィッシングサイトで個人情報を盗まれたり、ランサムウェアにスマホを乗っ取られて金品を要求されたりした場合は、警察に被害を相談することができます。(日本の警察はサイバー犯罪対策として、サイバー犯罪対策室を各都道府県の警察本部に設置しています)
しかし、偽の警告に誘導され無料のアプリをダウンロードしただけでは、実害があったわけではないので警察に相談しにくいですよね。(警察としても個人情報が盗まれたとか、金品を要求されたなどの具体的な被害がないと動きにくいかと思います)
偽の警告を使い、広告付きのセキュリティアプリへ誘導している悪質な連中は海外に在住しており(偽の警告や誘導されるアプリの説明欄を見ると、例外なく質の悪い翻訳アプリを使ったような日本語が使われています)、個人の力では如何ともし難い状況です。
個人でできる対応策は?
実害があったわけではないので警察に相談しにくい、偽の警告を使って広告付きのセキュリティアプリへ誘導している悪質な手口は海外からなど、個人で対応できる対策は限られてきます。
まずはスマホに信頼できる会社のセキュリティアプリをインストールしておくことです。
スマホでウイルス感染などの警告が表示されても、慌てずに自分のスマホにインストールしてあるセキュリティアプリを使い、本当にウイルスに感染したのかどうか確認してください。
ウイルスに感染していないことを確認したら、絶対に誘導されたセキュリティアプリをダウンロードしないようにしてください。
騙されてセキュリティアプリをダウンロードしてしまった場合は、必ずアンインストール(削除)するようにしてください。
スマホにセキュリティアプリをダウンロードしたままだと、偽の警告を使い、広告付きのセキュリティアプリへ誘導している悪質な連中に広告収入を与えてしまってる状態のままです。
必ず、そのままにしないようにしてください。
スマホにセキュリティアプリを入れていない場合は?
スマホもパソコンと同様にネットに接続して使っている以上、セキュリティアプリはできるだけ入れておくべきかと思います。
個人的にスマホ向けのセキュリティアプリは、シマンテック社のノートンモバイルセキュリティを使っています。
セキュリティアプリをスマホに入れると、動作が遅くなってしまうんじゃないかと心配する人もいるかと思いますが、ノートンは非常に軽くて快適です。
スキャンもバックグラウンドで自動的にやってくれるので、初心者でも簡単に使える感じです。
まだスマホにセキュリティアプリをインストールしていないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
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