無線LANルーターの電源は入れっぱなしで大丈夫?




無線LANルーターを購入したのですが、無線LANルーターを使っていないときは電源を切っておいたほうが電気代が安くなるという意見と、いちいち無線LANルーターを使うたびに電源を入れたり切ったりしていたら故障の原因になるのでやめたほうがいいという意見があったので、この点について詳しく調べてみました。

この記事では、無線LANルーターの電源は入れっぱなしで大丈夫?という点について詳しく解説します。

無線LANルーターの電源をずっと入れっぱなしだと、どのくらいの電気代がかかるのか?

まずは、無線LANルーターの電源をずっと入れっぱなしだとどのくらい電気代がかかるのか、今回購入した無線LANルーター、バッファロー社の「AirStation WSR-2533DHP-CB」で計算してみます。

ちなみに「AirStation WSR-2533DHP-CBは、バッファロー社の公式ホームページでは戸建て3階建て、マンション4LDK、利用人数6人までOKとなっており、一般家庭向けでは比較的標準的な無線LANルーターです。

バッファロー社の公式ホームページで、「AirStation WSR-2533DHP-CB」のスペックを確認してみると、最大消費電力が19、1Wとなっています。

東京電力エナジーパートナーの公式ホームページで電気料金を確認すると、家庭用電気は1kWhで夏季17円06銭、その他季15円51銭となっています。(2017年9月現在)

ここではわかりやすく、1kWhで16円として計算します。

一日にかかる電気料金は、

19、1W(最大消費電力)÷1000×24H×16円=約7、3円

となります。

あくまで無線LANルーターが一日中最大消費電力の状態のままだったと仮定して、一日にかかる電気代が約7、3円です。

一か月(30日間)で約219円、一年(365日間)で約2664、5円かかる計算になります。

実際には、一日中最大消費電力のままである可能性はほとんど考えられないため、もっと電気料金は安くなるかと推測されます。

個人的には、一日にかかる電気代が最大で7、3円くらいなら、電源をずっと入れっぱなしでも問題ないと思える金額じゃないかと思います。(もちろん、これを高いと感じるか、安いと感じるかは個人によって異なるかとは思いますが)

無線LANルーターを製造販売している会社の意見はどうなのか?

一般人の意見よりも、無線LANルーターを製造販売しているメーカーに確認にしたほうが間違いがないと思い、購入した無線LANルーターの会社(バッファロー社)のお客様サポートに問い合わせしてみました。

最初はお客様サポートの電話で相談できる窓口で確認しようと電話をかけてみたのですが、かなり混雑しているみたいで、約5分間くらい待っても電話は繋がりませんでした。

そのためお客様サポートのページ内にある、チャットで相談できる窓口で確認してみました。(チャットで相談を受け付けてくれるのは、土日祝日を除く平日の午前9字30分から午後7時まで)

確認した点をまとめてみると、

  • バッファロー社の「AirStation WSR-2533DHP-CB」は、背面に小さな電源ボタンがあり、この電源ボタンで電源をオンオフできる。(無線LANルーターには電源ボタン自体がついてない製品が多いとのこと)
  • 少なくともバッファロー社の無線LANルーターは、電源ボタンで電源のオンオフを行ったり、コンセントを抜いたり入れたりして電源のオンオフを行っても、故障の原因にはならない。(この点については後述する追記も参照してください)
  • ただし、電源をオンにした場合はWi-Fiが接続できるようになるまである程度時間がかかる。(ちなみに「AirStation WSR-2533DHP-CB」だと、電源をオンにしてから1分程度は待ってほしいとのことでした。実際電源をオフにしてから、再度電源をオンにすると、Wi-Fi接続ができるようになるまでやはり1分程度かかりました。電源をオンにしてから、Wi-Fiが接続できるようになるまでの時間については製品によって異なるとのことです)
  • 無線LANルーターは、24時間電源を入れっぱなしで使っているユーザーが多く、基本的に24時間電源が入っている状態でも壊れないように設計されている。
  • 電気代がかからないよう、できるだけ省電力設計になっている。

とのことでした。

基本的に無線LANルーターは電源を24時間入れっぱなしでも、使うたびに電源をオンオフ(電源ボタンのオンオフのみならず、コンセントを抜いたり入れたりする場合も含めて)を行っても、どちらでも故障の原因にはならないようです。

ただし、使うたびに電源をオンオフする場合は、電源を入れてWi-Fi接続ができるようになるまで、製品によって異なりますが、一定の時間待たねばならないデメリットがあることになります。

結局、無線LANルーターの電源は入れっぱなしで大丈夫なのか?

電気代が気にならない場合は、無線LANルーターの電源を24時間入れっぱなしでOKかと思います。

いくら省電力設計になっているとはいえ、使っていない時間も電気代がかかるのがイヤな場合は、電源ボタンをオフにしたり、コンセントを抜いて電源を切っておくべきです。

どちらが良いのかについては、ユーザーごとに使いやすい方を選択すべきですね。

個人的には、特に電気代は気にならない程度だと考えている点と、自宅でWi-Fiを使うたびに無線LANルーターの電源を入れ、一定時間待つのは不便だと考えている点を考慮して、無線LANルーターの電源は24時間入れっぱなしで使っています。

追記

ブログを読んだ方から、同じ製品(AirStation WSR-2533DHP-CB)について、2018年2月頃にメールサポートに問い合せると「頻繁な電源の入れ直しは故障の原因になるのでお控えください」と回答があったとの報告がありました。

この点について、チャットサービスで再度問い合わせしてみたところ、電源のオンオフ自体は故障の原因にならないが、あくまで常識の範囲内でお願いしますとのことでした。

インターネットに接続するときだけ、電源をオンにする程度なら全く問題ないそうです。

ただし、インターネットをこまめに見るので頻繁に電源のオンオフを行っている・・・という場合は要注意ですね。

頻繁に電源のオンオフを行っている場合は、故障するリスクを考慮して、電源を入れっぱなしにしておくことも検討してみてください。

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この記事を書いた人
筑波 遼(つくば りょう)

ガジェットをこよなく愛するフリーランスのエンジニア。できるだけわかりやすく、かんたんに解説するようにしています。

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筑波 遼(つくば りょう)
当ブログ(かんたんブログ)の運営者でAndroidスマホの愛好家。2015年からAndroidスマホを使っており、お気に入りはGooglePixelシリーズ。Androidスマホの使い方に困っている人のため、何とか役に立ちたいと記事を書いています。著書『Twitterの次のSNS 「Mastodon」入門』が工学社から発売中。