スマホにいきなり「ご本人様不在の為お荷物を持ち帰りました。ご確認ください。」という詐欺のSMSが送られてくる事例が多くなっています。
この記事では、「ご本人様不在の為お荷物を持ち帰りました。ご確認ください。」という詐欺のSMSについて注意喚起しています。
詐欺のSMSはランダムに送られてくる
詐欺のSMSは、いきなり不特定多数の人たちに送られてきます。
SMSは電話番号宛てに送信できるため、電話番号宛てにランダムに送られてくる仕組みのようです。
詐欺のSMSについては、「ご本人様不在の為お荷物を持ち帰りました。ご確認ください。」のあとに、あきらかに宅配業者とは関係のないURLが張られている点が要注意です。
後述しますが、絶対にこのURLを開かないようにしてください。
このURLが張られている手口は、過去にも何度も使われている詐欺の手段であり、
- 怪しいアプリをダウンロードさせられる。
- 名前、住所、暗唱番号、パスワードなどの個人情報を抜き取るフィッシング詐欺。
などの行為に悪用されています。
これらについては、以下のように宅配便各社から注意喚起されています。
- 日本郵政 当社の名前を装った迷惑メール及び架空Webサイトにご注意ください
- ヤマト運輸 ヤマト運輸の名前を装った「迷惑メール」および「なりすましサイト」にご注意ください
- 佐川急便 佐川急便を装った迷惑メールにご注意ください
- セイノーホールディングス 西濃運輸を装った迷惑メールについて
- 福山通運 福山通運を装う迷惑メールにご注意ください
西濃運輸のウェブサイトでは2013年からこのタイプの詐欺について注意喚起しており、もはや定番の詐欺方法となっているようです。
詐欺のSMSが送られてきた場合の対処法
絶対にURLを開かない
すでに述べましたが、詐欺のSMSが来たら、絶対にURLを開かないでください。
怪しいアプリをダウンロードさせるよう誘導させたり、個人情報を抜き取るためのウェブサイト画面が表示されなどの被害を避けるには、URLを開かないことが一番適切な行為となります。
今現在、荷物が来る予定なので本物かもしれない・・・という場合は、荷物を送ってくれた人や商品を購入したECサイトから追跡番号を教えてもらい、荷物の配達状況を自分で確認することをおすすめします。
また、誤ってURLを開かないことも大事ですが、興味本位でURLを自分から開くなどの行為も絶対にやめましょう。
怪しいアプリをダウンロードしてしまった場合の対処法
誤ってURLを開いてしまい、怪しいアプリをダウンロードしてしまった・・・という場合は、すぐにそのアプリをアンインストール(削除)しましょう。
怪しいアプリをあなたのスマホにインストールしておくメリットは、まったくありません。
個人情報を入力してしまった場合の対処法
誤ってURLを開いてしまい、個人情報を入力してしまった・・・という場合、フィッシング対策協議会ではフィッシングサイトに誤って個人情報を入力してしまった場合の対処法として、
- 情報を詐取された疑いを持ったサービスを提供している事業者(クレジットカード会社など)に、フィッシング詐欺被害があることを伝え、指示によっては暗証番号の変更やカードの再発行、ショッピングサイトやプロバイダのIDおよびパスワードの変更を行う。
- 金銭的な被害など、実質的な被害が確認された場合には、被害者の居住する地区の都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口へ連絡する。
などの対策を推奨しています。
特に重要なのがクレジットカード情報です。
クレジットカード情報を誤ってフィッシングサイトへ入力してしまった・・・と気づいたら、すぐにクレジットカード会社へ相談し、クレジットカード会社の指示に従って暗証番号の変更やクレジットカードの再発行を行うなどの対策を行ってください。
面倒であるとか、時間がないとかの理由でクレジットカード会社へ報告するのを後回しにしてしまうと、クレジットカードを不正利用されてしまうなどの被害に遭う確率が高くなってしまいます。
詐欺だと気が付いた時点で、すぐに対応するべきです。
また、クレジットカードが不正利用されるなどの被害に遭ってしまい、フィッシング詐欺だと気付いた場合は、クレジットカード会社だけでなく、警察のサイバー犯罪相談窓口へ連絡しください。
クレジットカードの不正利用など、実際に金銭的な被害に遭った場合には、クレジットカード会社だけでは対応できません。
クレジットカード会社だけに任せるのではなく、被害者であるあなたが直接、警察のサイバー犯罪相談窓口へ被害に遭ったことを連絡しましょう。
まとめ
この記事では、「ご本人様不在の為お荷物を持ち帰りました。ご確認ください。」という詐欺のSMSについて注意喚起しました。
まとめてみると、
- 詐欺のSMSは、いきなり不特定多数の人たちに送られてくる。
- 詐欺のSMSにあるURLは、絶対に開かない。
- 誤ってダウンロードしてしまった怪しいアプリは、すぐにアンインストールする。
- 誤って個人情報を入力してしまった場合は、サービスを提供している事業者に連絡して対処する。
- クレジットカード情報など重要な個人情報を入力してしまった場合や金銭的な被害が出た場合は、警察のサイバー犯罪相談窓口へ連絡して対処する。
となります。
SMSについては、電話番号宛てにランダムに送ることができるため、これまで詐欺被害に遭っていない人も要注意です。
あなたの周りにいる人たち(家族や友人など)にも、こういった詐欺のSMSが来る可能性があるということを周知しておきましょう。
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