【注】Google Chromeの拡張機能である「Vysor」ですが、2020年にWindows向けのアプリがリリースされました。「Windows」向けに特化したアプリらしく、設定がかなり簡単になり、使い勝手も大きく向上しました。これから「Vysor」を使おうと考えている場合は、そちらのほうを使うことを強くおすすめします。
Windows向けのアプリ「Vysor」については、こちらの記事を参考にしてください。
【注】以下の記事は、Google Chromeの拡張機能である「Vysor」についての記事となります。
ブログでスマホの画面の画像を使おうと、スマホの画面をパソコンでミラーリングできるアプリをいろいろと試してみました。
一通り試してみた結果、使いやすさなどを考慮して、Vysorを使っています。
Vysorの長所は、
- 設定が簡単にできる
- 使いやすい
- 動作が安定している
の3つの点です。
特にに設定がかんたんである点は、かなりおすすめです。
設定さえ済めば、スマホをUSBケーブルでパソコンに接続するだけで、自動的にミラーリングしてくれます。
スマホやパソコンでアプリを起動させたり、アプリにパスワードを入力するなどの面倒な手間はかかりません。
とても使いやすいアプリといえます。
この記事では、Vysorの設定から使い方までをくわしく解説します。
Vysorの設定をする前に準備しておくこと
Vysorは、ブラウザアプリであるGoogle Chrome(グーグルクローム)の機能を拡張してくれるアプリなので、パソコンでGoogle Chromeを使っていない場合は、事前にダウンロードしておく必要があります。(スマホの画面をパソコンにミラーリングするのが目的のため、Google Chromeのダウンロードが必要なのは、パソコンのほうだけです)
また、スマホとパソコンを接続するUSBケーブルも必要です。
ミラーリングアプリには、ケーブルなどを必要とせず、ワイヤレスでミラーリングできるものもあります。
しかし、個人的には安定して動作する点を考慮すれば、Vysor+USBケーブルでスマホとPCを接続して使う方法をおすすめします。
ワイヤレスでミラーリングしたいという場合は、こちらの記事をどうぞ。
パソコン側の設定
まずはVysorをダウンロードして、Google Chromeに追加してください。

次に「Universal Windows ADB Driver」というドライバをパソコンにダウンロードします。

ちょっと小さくてわかりにくいんですが、上記の「here」のところをクリックして、ドライバをインストールしてください。
このドライバを使って、スマホとパソコンの間で、データのやり取りを行います。
スマホ側の設定
スマホのほうは、アプリやドライバなどをインストールする必要はありません。
スマホ側の設定は、USBデバックモードを有効にするだけです。

まずは「設定」をタップします。

「設定」画面を開いたら、「端末情報」を探してタップします。(機種によって配置場所が違うので注意してください)

「端末情報」の画面を開いたら、「ビルド番号」を探してください。
「ビルド番号」を確認したら、それを7回タップします。
「これでデベロッパーになりました!」という表示がでたら、「設定」画面に戻ります。

「開発者向けオプション」が表示されるようになっているので、これをタップします。

「開発者向けオプション」画面が表示されるので、「USBデバッグ」をオンにします。
これで、スマホ側の設定も終了です。
上記で解説した開発者向けオプションやUSBデバッグの詳細については、こちらの記事をどうぞ。
実際にミラーリングしてみる
スマホ(Android OSバージョン6.0以降)+パソコン(Windows10)の組み合わせだと、USBケーブルで接続した時点で、Vysorがスマホを自動的に認識してくれます。
接続すると、接続する状態を選択する表示が出ます。

- 充電のみ
- ファイルの転送(MTP)
- MIDI
- USBテザリング
の4点が選択できるので、ミラーリングする場合は「ファイルの転送(MTP)」を選びます。
スマホとパソコンの接続がうまくいかない場合は?
スマホとパソコンをUSBケーブルでつないでみても、パソコン側にスマホが認識されない場合があるようです。
対策としては、パソコン側のVysorがスマホをきちんと認識できるようにすることが大切です。
- まずはスマホの電源がきちんと入っているかどうか確認し、ロック画面を解除します。
- USBケーブルを最初にスマホに接続してから、パソコンに接続します。
スマホとパソコンの接続がうまくいかない場合は、上記の2点を試してみてください。
また、カスタマイズされたAndroidスマホの一部では、Vysorが使えないようです。
どうやってもスマホとパソコンの接続がうまくいかない場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。
まとめ

上記のように、スマホの画面をパソコンにミラーリングできたでしょうか?
Vysorを使うには、
- 事前の準備として、パソコンにブラウザアプリのGoogle Chromeをダウンロードしておく。
- パソコン側の設定として、拡張アプリのVysorとどドライバのUniversal Windows ADB Driverをダウンロードする。
- スマホ側の設定として、USBデバックモードを有効にする。
- 最後に、スマホとパソコンをUSBケーブルでつないで、実際にミラーリングできるか確認する。
の4ステップが必要です。
この記事を確認しながら、間違いがないようにじっくりと設定を行ってみてください。
また、Vysorはパソコンからスマホを操作することもできるので、ぜひ試してみてください。
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