本記事では、
- Androidスマホを充電したまま寝ても大丈夫?
- 充電したまま寝ると、電気代はどのぐらいかかる?
- 充電したまま使っても問題ない?
などの疑問に答えます。
情報をすばやく知りたい方は、下記の目次から気になる項目をタップ(クリック)してください。
Androidスマホを充電したまま寝るのは大丈夫?
結論 大丈夫です
結論から言えば大丈夫です。
2023年現在、最新のAndroidスマホでは過充電を防いでくれる機能が備わっています。
- Google pixel シリーズの「アダプティブ 充電」
- AQUOS シリーズの「インテリジェントチャージ」
- Xperia シリーズの「いたわり充電」
などが代表的な機能です。
電池寿命を長持ちさせるために、スマートフォンを夜間にしっかりと充電することができます。アダプティブ充電がアラームの設定を使用して、起床前にスマートフォンの充電を完了します。
就寝時に充電をする場合にも過充電の心配がないため、安心して充電ができます。
引用元 AQUOSの電池(バッテリー)を長持ちさせるインテリジェントチャージが優秀なワケ&ポイント|SHARP シャープ株式会社
充電器に長時間接続しているパターンを学習して、自動的にいたわり充電の時間を設定します。設定された時間内は充電量が90%に制限されて、バッテリーの負荷を軽減します。
ただし注意すべき点もある
ただし、注意すべき点もあります。
Androidスマホを寝たまま充電しても大丈夫ですが、ずっと充電ケーブルに繋ぎっぱなしだとバッテリーが劣化してしまう可能性が指摘されています。
NTTドコモやKDDIのオウンドメディアでは、以下のように勧めています。
最近のスマホには過充電を防止する機能が備わっていて、バッテリーをいたわり、電力を抑制するようにつくられているから安心! スマホが要求している必要な電力だけを、充電器側から送る仕組みになっているため、そこまで気にしなくてもいいようです。それでも、充電ケーブルに繋いだままだとバッテリーが劣化する可能性があるため、なるべく避けるのがオススメです。
最近のスマホでは、電池ができるだけ劣化しないように充電制御を色々工夫していますが、それでもずっと充電ケーブルにつなぎっぱなしだと劣化が発生する場合があります。電池の寿命を長く保ちたいのであれば、充電しっぱなしはできるだけ避けることをお勧めします。
※「アプリ&レビュー」はNTTドコモ、「KDDIトビラ」はKDDIが運営しているオウンドメディアです。オウンドメディア(Owned Media)とは「自社で保有するメディア」のことを意味します。
Googleが提唱するおすすめの充電方法は?
Androidスマホ 充電しながら寝ても大丈夫だけれども、ずっと充電ケーブルにつなぎっぱなしだとバッテリーが劣化してしまう可能性もある・・・
「ならば、どういった 充電方法がいいんだろう?」と困ってしまいますね。
ここでは、Google が提唱しているおすすめの充電方法を見てみましょう。
充電したらバッテリー残量がゼロになるまで完全に使い切る、またはバッテリー残量ゼロの状態からフル充電するなど、バッテリー残量を気にしながら充電を行う必要はありません。
KDDIのオウンドメディアである「KDDI トビラ」にも、似たような記述があります。
充電し終わったら早めに充電ケーブルを抜くことです。そして電池残量が100%からちょっと少なくなっただけでは、すぐに充電しない。ざっくり言うと、スマホも「腹八分目」くらいがいいかと思います。
必要な分だけ充電し、完了したら充電ケーブルをすぐに抜く。
シンプルですが、この方法がバッテリーの劣化を避けるための最適な充電方法のようです。
筆者の個人的な見解
筆者の個人的な見解としては、
- バッテリーの残量が少なくなってきたら充電する。
- 充電が完了したら、充電ケーブルをすぐにコンセントから抜くようにする。
- たまに仕事などで忙しいときなどは、寝ている間に充電しておく。
上記のような使い方がおすすめです。
最新のAndroidスマホは、バッテリーの性能がかなり良くなっています。
Androidスマホを長く使いたいという気持ちもわかりますが、あまり神経質になる必要もないでしょう。
次世代のバッテリー技術「全個体電池」では充電に関する心配がなくなる?
2023年現在、Androidスマホで使われている「リチウムイオンバッテリー」は、性能の向上がそろそろ限界に達しつつあると言われています。
「リチウムイオンバッテリー」に代わり、次世代のバッテリー 技術として期待されているのが「全固体電池」です。
「全固体電池」が「リチウムイオンバッテリー」より優れている点は以下の通り。
- バッテリーが劣化しにくく、電池の寿命がかなり長い。(電池の寿命は20年程度)
- 超急速充電が可能になる。(長時間の充電が必要なくなる)
- より高容量で高出力。(バッテリーの容量が大幅に多くなるため、たまに充電すればよくなる)
- マイナス50度からプラス125度までと、かなり幅広い温度下で使えるようになる。(夏の暑い日や冬の寒い日なども、まったく問題なく使える)
- 安全性が高く、発火リスクなどが極めて低い。
性能が向上すると言うより、まったく別物のバッテリー技術といった感じですね。
Androidスマホのバッテリーに「全固体電池」が使われるようになれば、充電に関する心配はほぼなくなるといっていいでしょう。
できるだけ早く「全固体電池」が普及して、Android スマホの充電について、あれこれ悩まないようになるといいですね。
参考
- 全固体電池|maxell for Business
- 全固体電池とは?基礎知識や従来の電池との違い、実用化の可能性について専門家が解説|Murata innovator in electronics
- 全固体電池の研究 | Honda
補足情報 Appleが提唱するおすすめの充電方法
補足情報として、Android陣営のライバル、Appleが提唱するおすすめの充電方法についても触れておきましょう。
Appleでは充電方法自体ではなく、
- 常に最新のソフトウェアにアップデートしておくこと。
- 画面の明るさを調整すること。
- 消費電力が少ないWi-Fiをできるだけ活用すること。
- バッテリー残量が少なくなってきたときに、低電力モードを有効にすること。
- バッテリーの使用状況に関する情報を確認すること。
- コンセントにつながれていない、もしくは電源の入っていないコンピューターからは充電を行わないないこと。
上記の6点を提唱しています。
AndroidスマホもiPhoneと同様に、「リチウムイオンバッテリー」を使っています。
バッテリーを長持ちさせるという観点から見れば、Androidスマホでも上記のような基本的なことを大切にするべきですね。
参考 バッテリーの駆動時間と 耐用年数を最大限に延ばす|Apple
充電に関するよくある質問
充電に関する、よくある質問をまとめてみました。
Androidスマホを充電したまま寝ると電気代はどのくらいかかる?
ここではAndroid スマホを充電したまま寝ると電気代はどのくらいかかるのか、実際に計算してみます。
まずは充電するAndroid端末について、
- バッテリーの容量 4,000 mAh
- リチウムイオン電池定格電圧 3,7 V
と仮定します。
※計算しやすいように、おおまかな数字にしています。Androidスマホの機種によっては、バッテリーの容量が3,000 ~5,000mAhとかなり異なります。使っているAndroidスマホのバッテリー容量については、製造メーカーの公式サイトで確認してみてください。リチウムイオン電池定格電圧については、ほとんどの機種で3,7 Vあたりが目安になるかと筆者が推測し、上記の数値に設定しました。
寝ている間に0%から100%までフル充電すると、
バッテリー容量4,000 mAh×リチウムイオン電池定格電圧 3.7 V ÷ 1000=14.8 Wh
計算すると、一晩で必要な電力は14.8 Wh。
契約している電力会社、住んでいる地域、契約しているプランを
- 東京電力エナジーパートナー
- 関東エリア向け
- スタンダードS
と仮定すると、
14.8 Wh÷1000×19.91円=0.294668円
となります。
Androidスマホを寝たまま充電すると、一晩で約0.3円ぐらい電気代がかかることになります。
計算してみると、Androidスマホの充電にかかる電気代は、けっこう安いですね。
これだけ安い電気代で、長時間にわたって動作してくれるわけですから、Androidスマホがいかに効率的なデバイスであるかがわかりますね。
※かなり古いAndroidスマホだと、過充電を防止する機能が搭載されていない可能性もあります。そういった古いAndroidスマホだと、100%を超えても充電が続き、もっと電気代がかかる可能性があります。
充電しながら使うのは良くない?
最新のAndroidスマホでは、充電しながら使っても問題はありません。
ただし充電しながら使用することで、完了するまでの時間が長くなってしまうというデメリットがあります。
早く充電したいという場合は、Androidスマホをさわらないようにした方が賢明です。
スマートフォンは充電中も使用できますが、使用しないほうが早く充電が完了します。
充電しっぱなしだとどうなる?
充電しっぱなしでも問題ありません。
最新のAndroidスマホでは、「Android スマホを充電したまま寝るのは大丈夫?」のところで書いた通り、過充電を防いでくれる機能が搭載されています。
わざわざ充電しっぱなしにする必要はありませんが、忘れてしまったなどの理由で、充電しっぱなしになったとしても過度に神経質になることはありません。
充電したまま外出してもOK?
充電したまま外出してもOKです。
最新のAndroidスマホでは、「Android スマホを充電したまま寝るのは大丈夫?」の項目で解説した通り、過充電を防いでくれるようになっています。
ただし100%バッテリーの劣化を防げるというわけではありません。
できることなら、充電し終わってから、外出するようにしましょう。
わざわざ充電したまま外出するのは避けるべきです。
充電しながらしてはいけないことは?
充電しながらしてはいけないことは以下の通り。
- 夏場の暑い日などに、直接日光が当たるようなところに放置しながら充電する。
- 暑い時期に、車の中などで放置しながら充電する。
Androidスマホが熱くなりすぎないよう、気をつけて充電しましょう。
参考 Google Pixel が熱くなりすぎないようにする|Google Pixel ヘルプ
まとめ
以上、「Android スマホを充電したまま寝るのは大丈夫?」という疑問についてくわしく回答してみました。
この記事の内容を要約してみると、
- Androidスマホを寝たまま充電するのは問題ない。
- ただしずっと充電ケーブルにつなぎっぱなしだと、バッテリーが劣化してしまう可能性が指摘されている。
- 必要な分だけ充電し、完了したら充電ケーブルをすぐに抜くのがおすすめ。
- 筆者の個人的な見解としては、過度に神経質になる必要はない。
- 次世代のバッテリー技術「全固体電池」が普及すれば、充電に関する心配はほとんどなくなる可能性が高い。
- Android陣営のライバルであるAppleは、充電方法自体でなく、常に最新のソフトウェアにアップデートしておくなど、基本的なことを遵守するようにすすめている。
上記の6点になります。
この記事が、「Androidスマホを寝たまま充電しても大丈夫なのだろうか?」と疑問に感じている人たちの役に立てば、うれしいです。
当ブログでは、Androidスマホの疑問などに関して、他にも記事を投稿しています。
よかったら参考にしてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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※この記事で解説した内容は、Androidのバージョンや機種によって異なる場合があるので注意してください。
※この記事で解説した内容は、更新した時点(2024年10月26日)のものになります。