「スマホの充電は100%までにしないほうがいい。バッテリーを長持ちさせるには満充電はなるべく避けたほうがいい。」という意見をよく聞きますが、本当なんでしょうか?
この記事では、スマホの充電は100%にまでしないほうがいいのか?バッテリーを長持ちさせるには満充電は避けるべきなのか?などについて詳しく解説します。
もくじ
スマホのバッテリーにはリチウムイオン技術が使われている

2020年現在では、ほとんどのスマホでリチウムイオンバッテリーが使われています。
まずはリチウムイオンバッテリーについて、詳しく調べてみます。
リチウムイオンバッテリーのメーカーで確認してみる
リチウムイオンバッテリーのメーカーであるBAYSUNの公式ホームページによると、満充電状態が長く続くとリチウムイオンバッテリーに劣化をもたらすことが明記されています。
基本的にはスマホの充電は100%にまでしてもOKですが、満充電状態が長く続くとバッテリーが劣化してしまう可能性があるようです。
特に温度が高い状態で、満充電状態が長く続くとリチウムイオンバッテリーは大きく劣化してしまいます。
夏場の暑い時期などに、ケース等に入れたまま充電するなどの行為は避けたほうがよさそうです。
リチウムイオンバッテリーの経年劣化にも注意
リチウムイオンバッテリーのメーカーであるBAYSUNの公式ホームページを詳しく見てみると、満充電状態が長く続くとリチウムイオンバッテリーが劣化すること以外にも、経年劣化をリチウムイオンバッテリー劣化の原因に挙げています。
毎日、充電を繰り返していくと、リチウムイオンバッテリーも消耗品である以上、少しずつ劣化していくことは避けられません。
スマホのメーカー側によるバッテリー対策

旧世代のバッテリー技術と比べて大きく進歩したリチウムイオンバッテリーですが、満充電の状態が長く続くと劣化してしまうという弱点があります。
この点について、スマホのメーカー側はどういった対策を取っているのかについても詳しく調べてみます。
iPhoneのバッテリー対策
Appleの公式ホームページによると、iPhoneでは充電の際に80%までは高速充電を行い、その後は低速のトリクル充電に切り替わることが明記されています。
80%を超えると低速のトリクル充電に切り替えることで、満充電状態の時間をなるべく減らすように設計されています。
寝る前にiPhoneを充電しておき、翌朝起きてからiPhoneの充電を終了するという人などには便利な機能です。
Androidスマホのバッテリー対策
Androidスマホの有力メーカーであるソニーモバイルの公式ホームページによると、スマホが充電の習慣(充電器に長く接続している時間帯)を学習して充電速度を調節し、バッテリーの性能をよりよい状態に保つ「いたわり充電」という機能が備わっていることが明記されています。
ソニーモバイルの「いたわり充電」機能はiPhoneよりもやや進んでおり、充電する時間帯を学習して満充電状態の時間を減らすようになっています。
ソニーモバイルのAndroidスマホであれば、寝る前にAndroidスマホを充電しておき、翌朝起きてからAndroidスマホの充電を終了するという人などは、ほとんど満充電状態の心配はありません。
シャープの公式ホームページなどでは、機種ごとの充電時間の目安が公開されており、Androidスマホの温度が高くなってしまった場合には充電が自動的に停止する機能が備わっていることが明記されています。
Androidスマホについては、製造メーカーごとにバッテリー対策に違いがあるようです。
このあたりについては、スマホを購入する際にきちんと確認しておくといいかと思います。
まとめ

スマホの充電については100%まで充電しても大丈夫ですが、満充電の状態が長く続くとバッテリー劣化の原因となってしまいます。
この点には注意してください。
ただし、最近のiPhoneやAndroidスマホでは、満充電状態が長く続かないようにうまく対策されており、極端に神経質になる必要はなさそうです。
スマホを充電していて100%、もしくは100%近くになっていたら、充電を終了するよう心掛ける程度で十分かと思います。
注意したいのが、充電を繰り返し使っていくことで起こる経年劣化です。
バッテリーは消耗品なので、どんなに大切に使ったとしても時間とともに劣化していきます。
ある程度使ったスマホについては、バッテリーの寿命等を考慮して、買い替えることをおすすめします。
スマホを買い替える場合は、わざわざショップに行く必要はありません。
インターネットから手続きを行い、無駄な時間や労力を節約しましょう。
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