スマホで「(6)個のウイルスに感染しました」と偽の警告が表示された場合の対処法




この記事では、Androidスマホでネットサーフィンをしていて、いきなり「(6)個のウイルスに感染しました」と偽の警告が表示された場合の対処法について詳しく解説します。

リンクをタップしてすぐに偽の警告が表示される

Androidスマホでネットサーフィンをしていて、かなり人気のあるスマホゲームの攻略掲示板を見ていたところ、同じスマホゲームの他の攻略掲示板へのリンクが貼ってありました。

そのリンクをタップしてみたところ、スマホゲームの攻略掲示板が一時的に表示されましたが、すぐに下記のような警告が表示されました。

偽のウイルス感染2

警告には、「mrappfinder.comの内容:お使いのSony Xperia X Performance(6)個のウイルスに感染しました。直ちに解決しない場合、ウイルスにより携帯電話はクラッシュし、SIMカードが破損し、すべての連絡先が削除されます。下記の手順に従い、ウイルスを除去そてください。」と書かれています。

「OK」をタップすると、さらに警告が表示されます。

偽のウイルス感染3

最初の警告では「(6)個のウイルスに感染しました。」と表示されていましたが、この警告では、「(6)個のウイルスにより深刻に破損しています!」という表現に変わっています。

また警告の内容を詳しく読んでみると、「お使いのChrome Mobileで最近のアダルトサイトを閲覧中に、ブラウザトロイの木馬ウイルスに感染し損傷(45、4%)したことが検知されました。」となっています。

気になったのは、「最近のアダルトサイトを閲覧中に」というところです。

スマホでアダルトサイトを閲覧した覚えはないので、これらの警告文にかなり違和感を感じました。

スマホにインストールしてあるセキュリティアプリでスキャンしてみる

かなり違和感を感じる警告ですが、ウイルスに感染しているという警告なので、スマホにインストールしてあるセキュリティアプリでスキャンしてみました。

偽のウイルス感染5

セキュリティアプリでスキャンしてみても、全くウイルスに感染している形跡はありません。

念のため、他のセキュリティアプリでもスキャンして確認してみます。

偽のウイルス感染6

こちらでも全くウイルスに感染している形跡はありません。

怪しいセキュリティアプリのダウンロードページへ誘導される

セキュリティアプリで調べてみても、全くウイルスに感染している気配は全くなく、これはどうゆうことなのか?と疑問に思いながら、警告された内容をさらに詳しく見てみます。

偽のウイルス感染7

「ーションなどの大切なデータへの感染の拡大を回避するには、直ちに行動することが必要です。Facebookのアカウント、Whatsappのメッセージ、写真および個人用アプリケ」となぜか、切り抜いたような不自然な文章が続きます。

この後に続く文章が問題で、

「段階を追ってわずか数秒解決する方法は、以下の通りです:」と書かれています。(句読点の代わりに記号のコロンが使われていて、日本人からするとやや不思議な感じの文章です)

「ステップ1:‟ウイルスを削除”をタップして、推奨された(文章を読む限り、誰が推奨しているのかは不明)Ever SecurityアプリケーションをGooglePlayからインストールしてください。無料で」

「ステップ2:アプリケーションを開いて、最新のアップデートをアクティブ化し、感染したアプリケーションおよびファイルをすべて除去してください。」

ここまで読むと、どうやらEver Securityという怪しいセキュリティアプリのダウンロードページへ誘導するための偽の警告であることがわかります。

しつこくEver Securityという怪しいセキュリティアプリのダウンロードページへ誘導される

この偽の警告の悪質なところは、異様にしつこくEver Securityという怪しいセキュリティアプリのダウンロードページへ誘導されることです。

ユーザーがちょっとこの警告はおかしいなと感じても、画面をタップするだけで、Ever Securityという怪しいセキュリティアプリのダウンロードページへ誘導するダイアログが表示される仕組みになっています。

偽のウイルス感染8

ブラウザを閉じない限り、「ウイルスを削除する」をタップするしか実質的に選択肢がない状態になっています。

偽のウイルス感染9

「ウイルスを削除する」をタップすると、偽の警告で推奨されていたEver Securityという怪しいセキュリティアプリのダウンロードページが表示されます。(なぜか、「ウイルスを削除する」をタップすると再度ウイルスに感染しましたという警告が出て、一瞬で消えます。演出としてはちょっとしつこいんじゃないかという気もしますが・・・)

アプリの発行元はsecurity plusとなっており、検索してみても公式サイトすらありません。

セキュリティアプリでは全く聞いたことのないアプリ名と会社名であり、悪質な偽の警告を使って誘導しているため、絶対にインストールしないようにしてください。

悪質な偽の警告に対する対策

ウィルスに感染したとユーザーの恐怖心を煽り、特定のアプリをダウンロードさせようとする偽の警告ですが、対策はシンプルです。

ネットサーフィン中に誤って、偽の広告やリンクをタップしてしまい、偽の警告が表示されたときは、ブラウザの画面を閉じてください。

ブラウザの画面を閉じるだけで大丈夫です。

ブラウザを開いたまま、いろいろタップしてみても最終的には、目的のアプリのダウンロードページへ飛ばされるようになっているので、さっさとブラウザの画面を閉じてしまいましょう。

普通のサイトをネットサーフィンしていても偽の警告が表示されるようになってきている

かつては特定の成人向けや出会い系などのサイトを利用したときに、偽の警告が表示されていました。

しかし、最近では普通のサイトをネットサーフィンしていても、偽の警告が表示されるようになっています。

どうやら、普通の掲示板などにも偽の警告が表示されるリンクが貼られていたり、スマホ向け広告に偽の警告が表示される詐欺系広告が紛れているようです。

今後は、普通のウェブサイトを閲覧しているときでも、偽の警告が表示される可能性が高くなりそうです。

偽の警告については、ブラウザの画面を閉じるだけで済むので、焦らずに対応してください。

本当にウィルスに感染してしまったんじゃないかと心配な人は、信頼できるセキュリティアプリをスマホにインストールしておき、念のためスキャンしてみてください。

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筑波 遼(つくば りょう)

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筑波 遼(つくば りょう)
当ブログ(かんたんブログ)の運営者でAndroidスマホの愛好家。2015年からAndroidスマホを使っており、お気に入りはGooglePixelシリーズ。Androidスマホの使い方に困っている人のため、何とか役に立ちたいと記事を書いています。著書『Twitterの次のSNS 「Mastodon」入門』が工学社から発売中。